
ネクタイをする意味ってあるの?どうして必要なんだろう?
今回はこんな疑問にお答えします。
みなさん、特に男性の方、ネクタイしていますか?
スーツにネクタイ。
これがいわゆる「ビジネスマン」のスタイルであり、「フォーマル」な装いですよね。
ですが、「ネクタイをする意味なんてないんじゃ…」と思っている方も多いのではないでしょうか。

正直、私もネクタイをする意味なんてないと思ってました。
なんだか堅苦しくて首が窮屈になるだけ…そう考えていたんだよね。
ですが、実は…ネクタイをすることは私たちにとって非常に重要なことだったのです!
このネクタイ一つで大きく印象が変わってしまうことだってあるのです。。
ですので、今回は下記のとおりネクタイをする意味にフォーカスしてお話をしていきます。
- ネクタイをする意味
- ネクタイの歴史
- ネクタイの場面ごとの意味
- 欧米におけるネクタイの意味
- ビジネスシーンで一本は持っておきたいネクタイ
この記事を読めば、ネクタイをする意味がわかり、どこに行っても恥ずかしくない人になれます。
また、今回紹介するネクタイを持っておくことで一段階上の大人になれるでしょう!
10分程度で全て読めますので、少しの間お付き合いくださいね。

では、参りましょ~。
ネクタイをする意味
ネクタイをする意味は、ズバリ、「ファッション」です。
…これだけ言うと、

ただのファッションアイテムなら別にいらないじゃない…
となりますよね。
ですが、このファッションという言葉の裏に、意味が存在するのです。
ネクタイはファッションである
ネクタイをする意味はファッションだと言いましたが、もう少し具体的にいうと「他に代わりのないフォーマルなファッション」です。
ネクタイは簡単に言うと、襟付きシャツの襟部分に巻きつける布、いわば装飾品です。
柄や太さにバリエーションが多く、ビジネスシーンだけでなくカジュアルにも使われます。
いわば、それだけのシロモノです。
ですが、日常、生活をしていくうえでネクタイは必要なのです。

例を挙げてくね!
例えば、就職活動。
スーツに身を包み、ネクタイをするというスタイルで面接を受ける。
このスタイルがフォーマルであり、当たり前とされています。
また、社会に出ても同じです。
夏場はクールビズでネクタイをしないのがだんだんと当たり前になってきてはいますが、重要な場面ではネクタイが登場します。
これも、シチュエーションとして当たり前なのです。
つまり、ネクタイとは「そういうもの」なのです。
「そういうもの」をもう少し具体的にいうと、ネクタイをすることは「他に代わりのないフォーマルなファッション」なのです。

ネクタイがあることで、社会にメリハリがついているとも言えるね。
また、著書「男の服装術」の中で、落合正勝氏はこう述べています。
我々は、首にたった一本のキレをぶら下げるだけで、社会に参加していることが立証されるという現実だけを、重く受け止めればよい。現実に照らし合わせ、我々の社会で、ネクタイが非常に重要な意味を持っているということだけを自覚すればいいのだ。
「男の服装術」落合正勝著 はまの出版
ネクタイの歴史
ネクタイをする意味を、「他に代わりのないフォーマルなファッション」と位置づけました。
では、そのフォーマルなファッションはどのようにして生まれたのでしょうか。
ネクタイの起源には、ある「勘違い」があったとされています…。
- ネクタイの起源はフランスのルイ14世
- クラヴァットの広まり
- 「クラヴァット」はいつ「ネクタイ」になったの?
歴史を追って解説します。
ネクタイの起源はフランスのルイ14世
ネクタイの起源は諸説ありますが、フランスのルイ14世という説が有力なようです。
ネクタイのことを、フランスではクラヴァット(cravate)と呼びます。
このクラヴァット、実は勘違いから生まれた言葉のようで…
話は、17世紀の三十年戦争までさかのぼります。
当時のフランス軍は、クロアチアから傭兵を呼びました。

傭兵、つまりはお金を払うからフランス軍になりすましてほしいとクロアチア兵に頼んだわけね。
その時、クロアチア兵たちは、首に彼女の服の一部を巻いていたのです。

戦争に行くとき、奥さんや彼女が服を切り取って兵士に渡しておくと生還できるという迷信があったみたい。
その光景に見慣れないルイ14世。
ルイ14世は側近に、「あれはなんだ?」とたずねます。
すると側近は、「ああ、クロアチア兵(クラヴァット)」ですよ。」と答えました。
その答えに、ルイ14世は「なるほど、あの布はクラヴァットというのか!」と納得してしまったのです。
という訳で、ルイ14世の勘違いからクラヴァットという首布が誕生しました。
この話にも反論はあるようですが、ネクタイの元となるクラヴァット生誕の最も有力な説のようです。
クラヴァットの広まり
クラヴァットはフランスの新しいファッションとなった後、ヨーロッパ中に広まりました。
そして、英国王チャールズ2世が亡命先のフランスからクラヴァットを自国イングランドへ持ち帰ったことにより、事態は急変します。
それは、1666年にチャールズ2世が「衣服改革宣言」を出したからです。
この宣言は、当時の貴族の間で流行していた豪華絢爛な衣装を改めるもの。
つまりは、「シンプル」を服装に求めたのです。
この宣言を出した結果、男性は現代で言うところの「ジャケット」「ベスト」「シャツ」「パンツ」「ネクタイ」の5点セットを身にまとうこととなりました。
衣服改革宣言によってクラヴァットはヨーロッパ中でさらに広まり、結び方の手引書まであったほど。

2~3時間、中には午前中全てをクラヴァット結びに費やした猛者もいるとか…(^-^;
その後、クラヴァットはネックウェアのようなものになり、イギリスでは「ネックスカーフ」の呼び名で定着していきました。
そして、服装の変化とともに、クラヴァットも変化していくのでした。
「クラヴァット」はいつ「ネクタイ」になったの?
クラヴァットが現代のネクタイ(フォア・イン・ハンド=4頭立て馬車の意味)に変わったのは1890年代。
由来は、馬車の手綱をひく御者(運転手)が手綱を扱いやすくするために考案し、広めたという説があります。
一方で、アイルランド出身の詩人であり、劇作家でもあるオスカー・ワイルド氏が考案したという説もあります。
また、同時期には蝶ネクタイやストックタイ、アスコットタイなども登場しました。
様々なネクタイが登場したことにより、貴族たちの間ではTPOに合わせた首元のおしゃれこそが大事とされてきたのです。
そして、ネクタイはTPOに合わせた首元のおしゃれ=フォーマルなファッションとして現代でも引き継がれているのです。
ネクタイの場面ごとの意味
ネクタイの歴史から、ネクタイはTPOに合わせた首元のおしゃれと知ることができました。
ですので、ネクタイはいつでもどこでも、毎回同じものを着けてよいというものではありません。
それでは、どんな場面でどのようなネクタイを着用すべきか、順に見ていきましょう。
- ビジネス
- 就活
- 結婚式
- 結婚式の二次会
- 会食やパーティー
- お葬式
順に解説していきますね。
ビジネスシーンにおけるネクタイの意味
ビジネスシーンにおいてネクタイをする意味は、ズバリ「信用・情熱」です。
ですので、相手に安心感を与える青・紺や情熱を伝える赤・エンジ、落ち着いた雰囲気のグレーなどがオススメの色です。
柄は派手すぎないストライプや小紋柄のものを選びましょう。
また、同じビジネスシーンでも場面場面で違ったネクタイを着けていると印象も大きく変わります。
例えば、商談の場では誠実なイメージのある濃い青。柄は謙虚に無地や小さなドットなど。
プレゼンテーションの場では「伝えたい!」という熱意の表れである赤。柄は色を強調できる無地など。

使い分けられたら、ビジネスシーンで一目置かれる存在になれるかも!
就職活動におけるネクタイの意味
就職活動においてネクタイをする意味は「誠実さとフレッシュさ」です。
ですので、色は相手に誠実な印象を与えられる青や紺を選ぶと外すことはありません。
柄はフレッシュな印象のあるストライプやチェックが◎
赤系統で熱意を表したいならエンジくらいに抑えておいた方が無難です。
赤はちょっと攻撃的すぎる印象を与えてしまいます。
1次面接、2次面接を青系で誠実さを演出し、最終面接は赤系で情熱をアピールして信頼を得ましょう!
また、アパレル業界などは活発でカジュアルな印象が好まれるので、黄色なんかも良いかと。

面接する企業に合わせたネクタイをするべきだね!
結婚式でネクタイをする意味
結婚式においてネクタイをする意味は「お祝い」です。
ですので、どんな立場でお祝いするのかによってつけるネクタイの色も変わってきます。
会社の同僚として出席するのであれば、白やシルバー、グレーなど落ち着きのある色を選びましょう。
友達として出席するのであれば、シャンパンゴールドや明るめのブルー、ピンクなんかもアリ。
柄は目立ち過ぎないものが良いです。
特に、アニマル柄は殺生を思い起こさせるため、よくないとされていますのでご注意を。

最近の若者の間ではカラーネクタイが主流になりつつあるみたいよ!
結婚式の二次会でネクタイをする意味
結婚式の二次会においても、ネクタイをする意味は「お祝い」です。
ですが、結婚式本番よりは少しライトに装えます。
なので、蝶ネクタイやアスコットタイなどを使うのもアリでしょう。

フォーマルな遊び心だよね!
会食やパーティーでネクタイをする意味
会食やパーティーでネクタイをする意味は「親しみやすさ」です。
会食やパーティーでは初対面の人が多くなりがちなので、親しみやすい印象を与える黄色やオレンジが◎
柄はドットやストライプなどベタでOK。
一方で、上司や取引先の方もいるようなお堅い会食の場合は、誠実さをこめて青系が無難といえます。

青系はどこでも使えて便利!
お葬式でネクタイをする意味
お葬式でネクタイをする意味は「厳粛」です。
お葬式の時は必ず光沢のない黒無地のネクタイをしなくてはいけません。
一本は必ず持っておきましょう。
欧米におけるネクタイの意味
日本人も当然のようにつけているネクタイですが、発祥はといえば先ほども説明したとおり欧米。
そんな欧米には、日本人である我々が知らないネクタイの常識があるのです。
みなさんがよく身に付けるであろう、ストライプ柄のネクタイにまつわるお話をしましょう。
- ストライプ柄のネクタイは欧米人にとって意味がある
- ストライプ柄のネクタイにはイギリス式とアメリカ式がある
順に解説しますね。
ストライプ柄のネクタイは欧米人にとって意味がある
ストライプ柄のネクタイは欧米人にとって重要な意味を持ちます。
それは、ストライプ柄のネクタイが生まれた由来と大きく関係するのです。
ストライプ柄のネクタイは別名「レジメンタル・タイ」と言い、イギリスの軍隊で生まれました。
この「レジメンタル」とは、英語で「連隊に属する」という意味を持ち、ある特定のグループに属することを意味します。

この連隊に属するというのは、軍隊だけでなく各団体や大学なんかも含まれているんだよ!
例えば、レジメンタル・タイのストライプの幅、色によって「あの人はケンブリッジ大学卒」「あの人はオックスフォード大学の何カレッジ卒」などと判別されてしまうのです。
つまり、ストライプ柄のネクタイは、欧米人にとってその人のステータスを示す重要な意味を持っているため、ビジネスシーンでは使いません。
欧米人とのビジネスシーンでは、ネクタイの柄は無地か小さめのドットなどが良いでしょう。
ストライプ柄のネクタイにはイギリス式とアメリカ式がある
ストライプ柄のネクタイにはイギリス式とアメリカ式があり、ストライプの向きが逆になります。
具体的な見分け方は、
アメリカ式:相手から見て左から右下への斜めストライプ
です。
大半のネクタイはイギリス式のようですが、稀にアメリカ式のものが存在します。
日本国内では特に気にする必要はありません。
ですが、欧米の方と商談する際などは自分の持っているネクタイがイギリス式かアメリカ式かを確認し、スーツを選ぶ必要があるでしょう。

アメリカ式ストライプにブリティッシュスタイルのスーツを合わせたりしないようにね!
ビジネスシーンで一本は持っておきたいネクタイ
さて、ここまでお話してきて、ネクタイには様々な意味があることがお分かりいただけたでしょう。
では、具体的にはどんなネクタイを選べばよいのか気になるところですよね。
率直に言いますと、ネクタイはシルク100%のものを選んだ方が良いです。
シルク100%ネクタイの特徴
- 肌触りが良い
- 表面に上品な光沢がある
- 結び目がキュッと締まり、着け心地が良い
最近ではポリエステル製の格安ネクタイもありますが、やはりビジネスシーンで最も使われているのはシルク製。
ポリエステル製より多少お高くはなりますが、何度も買い替えるものでもないので、人に良い印象を与えるために投資しましょう!
ネクタイ ドット ネービー RuckenBaccharBlackface シルク100%
紺にドット柄のネクタイはビジネスシーンでもかなり使い勝手が良いです。
また、誠実さの印象を与えるため、就職活動でも大いに役立つでしょう。
就職活動から就職した後まで、きっちりおさえられるマルチプレイヤーです!
ネクタイ チェック レッド RuckenBaccharBlackface シルク100%
赤系のネクタイは大事な勝負時に使いましょう。
ビジネスシーンではプレゼンテーションや大事な商談、就職活動でも最終面接に使えます!
チェックは女性に人気の柄なので、デートにも使えるかも…?
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この機会に、気になるネクタイをお得に手に入れましょう!
ネクタイをする意味まとめ
ネクタイをする意味については、様々な角度からのアプローチがあります。
ですが、確実に言えることは「相手に自分の印象を伝えるファッションである」ということ。
みなさまも、自分を印象付けるファッションとして、ネクタイライフを楽しんでくださいね。
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