
この記事ではV系の中でも歌詞がヤバイラブソングを紹介しているよ!
皆さんV系ライフ楽しんでいますか!?
V系って一括りに言っても、それぞれの世界観が全く別のもので、聴いてて飽きないジャンルですよね♪
ヘヴィなサウンドで聞かせてくるバンドが多い中、もはやポップじゃないかというほど聴きやすいバンドも存在します。
ですが、あえてポップとの違いを言うなれば、ラブソングではないでしょうか。
V系のラブソングにはストレートなものではなく、歌詞がヤバイ=歪んだ愛情を歌った曲がたっぷりと存在しています。
これは、ポップではあまり見られません。
今回の記事では、15年以上V系を聴き続けている私、おおしたまひろがV系の歌詞がヤバイラブソングを10曲紹介したいと思います。
V系の中でも歌詞がヤバイラブソングを聴きたいそこのアナタ!
もしかしたら知っている曲もあるかもしれませんが、ぜひチェックしてみてください!
V系歌詞がヤバイラブソング10選
V系歌詞がヤバイラブソング10選をバンド名「曲名」で紹介し、私のメモを添えていきます。
また、公式のMVがYouTubeにアップされているものに限ってリンクを貼り付けております。
シド「妄想日記」
シド「妄想日記」は、シドがインディーズ時代の2004年12月22日にリリースしたアルバム「憐哀-レンアイ-」に収録されている曲です。2013年1月16日リリースのベスト盤「SID 10th Anniversary」にも収録されています。
曲調が割とポップなだけに歌詞との乖離感が激しいのも特徴的です。
V系界隈ではかなり有名な曲ではないでしょうか。
その歌詞は、有名人の男性(恐らくはバンドマン)に恋した女性が勝手に「両想い」だと妄信しているというものです。
男性を勝手に運命の相手と思い込み、妄想の日記を綴る毎日。勝手に電話番号を送り付けて、かかってこないと「シャイな人だから・・」と自信を納得させ、舞台では「いつも自分を見つめている」と受け取っています。
この時点でもかなりアレな人ですが、更には嫉妬心からごみ箱を漁り、女っ気を感じれば無言電話をかけまくる始末。ヤバイです、ハイ。
しかし、この曲は最後に「あなたは私の顔も知らないの」という一言で締めくくられています。
考えるに、この曲の主人公は自分の立ち位置をなんとなくは理解したうえで上記のような行動をとっているのでしょう。「強すぎるがゆえに、歪んでしまった愛情」と「自らの中にある葛藤」を歌った曲と言えます。
捕捉にはなりますが、2013年12月27日の「Visual BANG!~SID 10th Anniversary FINAL PARTY~」でもこの「妄想日記」は
- DIV
- カメレオ
- ZORO
- アリス十番×スチームガールズ
- R指定
- DOG in Theパラレルワールドオーケストラ
といった豪華なV系の面々にもカバーされています。
また、この楽曲については全てのライブDVDに収録されています。
これだけ歌われる名曲!ということですね。
さらに捕捉ですが、メジャーデビュー後に発表された「hikari」というアルバムに「妄想日記2」という曲が収録されています。
単なる続きではないとのことですが、こちらの曲もなかなかの歌詞ですので興味のある方はぜひ!
蜉蝣「アイドル狂いの心裏学」
蜉蝣「アイドル狂いの心裏学」は、2006年12月27日にリリースされた蜉蝣のベストアルバム「心中歌」のDisc2に収録されている曲です。
もはや歌詞までいかずともタイトルだけでヤバイ。
曲調もかなりアダルティというかダウナーな、不気味な感じを醸し出しています。
そのヤバイ歌詞は、女性アイドルに妄信した男性がアイドルのことを恋愛対象として好きすぎて、一人で悶えまくっている・・というものです。
ファンレターを書きまくり、他のファンを「ブタ野郎」と吐き捨て、放送禁止用語まで発します。ですが、そのアイドルは自分に目もくれない。感情は愛情から憎悪に変わっていく・・という生々しい歌詞がほんとヤバイです。
リアルにあるんじゃないか?と思えすぎてもう・・。
歌詞の最後では「僕は根暗な気狂いセオリスト」と締めくくられています。
考察すると、この曲の主人公も「妄想日記」の主人公と同じく自分の立ち位置を頭の片隅で分かっているのではないかと思われます。ですが、自分の欲求、暴走を止められない・・そんな姿を描いた楽曲なのではないでしょうか。
ちなみに、放送禁止用語の部分はしっかりピー加工されていませんので十分聞き取れます。
気になる方はぜひ!
まみれた「お邪魔します」
まみれた「お邪魔します」は、2017年10月6日にリリースされたシングル「お邪魔します」の収録曲です。2018年8月1日リリースの「発情快楽テキ完売音源集「逝」」にも収録されています。
曲調的にはしっかりとしたロックで、なかなかヘヴィです。特に、途中のコンコンコン(ノック音)がクセになります。
その歌詞は、好きな女性の家まで勝手にやってきた男を主人公にしたものです。
この主人公の男、女性の家を完全に把握しており、曲が進むと同時に男も女性の家まで近づいていきます。
それも一丁目から八丁目まで順を追った歌詞にしているんです!
もはやメリーさん状態で、一種のホラーです。
一丁目から八丁目までの表現も独特で、「愛しい一丁目」はまだよしとするも、「ぺろぺろ五丁目」「絶叫六丁目」「まみれた七丁目」「泡吹き八丁目」と女性の家が近づくにつれカオス感がどんどんと加速していきます。
そして最後には「お邪魔します」。ヤバイですね・・。
最後の方の歌詞では「逆に言えば嘘ついてるみんなが悪」「教えてくれよ人の在り方を」「何をしてもダメな僕はどうすればいいの?」と自問自答します。ですが、最後の歌詞は「お邪魔します」。
背徳感にさいなまれながらも、自分の悪を完全には見出せない苦悶が見て取れます。愛しさの前には背徳感は勝てないということを教えてくれる曲です。
GHOST「ラブロマンス」
GHOST「ラブロマンス」は、2006年12月20日にリリースされた「罪と罰」および2007年12月12日リリースの「The Best of GHOST」に収録されています。
曲調としては、歌謡曲にも近いようなロックです。
その歌詞は、ある男性を溺愛する女性が家に不法侵入したり、勝手に日記を読んだり、勝手に帰りを待っていたりと、もはや生活の一部としてストーキング行為を行うという内容です。
今まで紹介してきた歌詞内容をもう一歩踏み込んでしまった感じでしょうか。
そして、最後の歌詞は「ベランダから愛を込めて窓を叩くから その寝顔にしゃぶりつきたい 堕ちていくラブロマンス」と締めくくられています。
この曲に関しては、女性は自分が悪いことをしているという感覚は全くありません。途中「おしおきもしなくちゃ」という歌詞もあり、完全に相手の気持ちを無視した「歪んだ愛情による迷惑行為」です。
しかも、結構ストレートな表現で書いているんですよね。
まさに「恋は盲目」を過激につづった曲と言えるでしょう。
ちなみにですが、この曲かなりマニアックなのか、歌詞を探しても出てきません。あしからず。
R指定「サドマゾ」
R指定「サドマゾ」は2015年2月11日にリリースされた18枚目のシングルです。アルバムでは2015年10月28日にリリースされた「少女喪失-syojosoushitsu-」に収録されています。
曲調はやさしさと激しさの緩急が激しい、タイトルを体現したようなものになっています。
その歌詞はDVを受けている女性が男性に対し、異常なほどに凌辱や暴力を求めるという今まで紹介してきたものとは少し方向性の違った歌詞になります。
歌詞の中で、何度も「蹴って 殴って もっとブッて 愛してる・・」というセリフが出てきます。そして、その後には曲調が大きく変化し、「グシャドシャビシャグシャドシャビシャ」という激しいデスボイス。ストーリー背景がしっかりしている分、歌詞に重みを感じます。
最後には優しく「ラララ」と歌った後、「グシャドシャビシャグシャドシャビシャ」という激しいデスボイスを重ねてきます。この最後のあたり、MVを見ると凌辱されている女性も笑顔で踊っていて、本当にカオスなんですよ。
愛情の形に差はあれど、お互いの利害さえ合えばもしかすると幸せなのか・・?とも考えさせられる一曲です。
私なら二人を何とか引き離そうとすると思いますが。
現代に当てはめた、新たな「恋は盲目」を打ち出した一曲と言えるのではないでしょうか。
ザアザア「ラブレター」
ザアザア「ラブレター」は2018年12月5日にリリースされたシングルです。
曲調はノリの良いハードロックです。
歌詞は、好きなアイドルに「ファンレター」なんて健全なものではなく「ラブレター」を送りまくる男の心情を歌っています。
途中、「わかってる 君はみんなのアイドル」と歌ってはいるものの、「普通の恋じゃない」「僕のものにしたい」と異常さをあらわにします。そして、後半にいくにつれて「覚えられているはずなのにラブレターの返事が届かない」など、より具体性を増していきます。
終盤では全てを捧げていたのに離れていく姿を見て、「生きていけない」とまで言い放ち、最後は結局「こっそり会ってくれないかなぁ」で締められています。ラブレターを送り続けることには何の疑問も抱いていません。
この曲は、「自分でも気付いているけど好きすぎて止められない暴走行為」を象徴する歌だと思われます。「アイドル狂いの心裏学」と似ているように思いますが、ファンレターとしてではなくラブレターとして送り付けるという点では、アイドル視点で言うとこちらの方が恐怖かもしれませんね。
AvelCain「PSYCHO-サイコ-」
AvelCain「PSYCHO-サイコ-」はベスト盤「六道輪廻 親愛なる従者たちへ・・・」にも収録されているシングルです。
曲調はカオスな雰囲気を醸し出す、少しヘヴィめのハードロックです。
歌詞は、好きな女性のことを好きすぎて殺めてしまう・・という、一番ヤバイ内容です。
女性が髪を切ったことや朝起きた時間、秘密のことまで全てを把握していて、自分でも好きすぎる理由がわからない・・という暴走に暴走を重ねたようなものすごい歌詞です。
終盤の、「ぼくを見つめてる 瞳そのままで きみを切り取って 愛してる ぼくだけのきみ 糸の先冷たい」という歌詞。もう、この歌詞だけでヤバさが伝わりますよね。表現を遠回りにしつつも、聴いている方には確実にそのありさまが伝わります。
主人公の男性は完全に歯止めが利かなくなっているんですよね。しかも、アイドルのような自分とかけ離れた存在ではなく、身近な一般女性を対象としているところがもう恐ろしい。
最初のドアノック、チャイムでその世界観を伝え、途中で笑い声を挟むことによって狂気をさらに加速しているところなんか作りが見事だと思います。
タイトルの「PSYCHO-サイコ-」はもちろん、サイコパスのサイコです。サイコパスをテーマにした曲は多くあれど、この歌詞を超えるものはなかなか存在しないのではないでしょうか。
今回紹介するものの中でも、かなり上位のヤバさだと思っております(誉め言葉)。
DEZERT「リリィさんの整形美容術」
DEZERT「リリィさんの整形美容術」は2014年1月8日リリースの「精神科医(拒食症)のスナッフフィルム集」に収録されている楽曲です。また、2016年11月23日リリースの「暫定的オカルト週刊誌②」にも収録されております。
曲調はダウナーでヘヴィなロックです。
歌詞は、女性視点から描かれています。
大好きだけど他の女の子のことが好きな男性を手に入れるための行動がヤバイです。まず最初から盗聴器を仕掛けるんですから。
その後はごみ箱を漁り、クローゼットに侵入したりと、男性の生活に勝手に侵入します。
それでも振り返ってくれなかった男性に対し、彼女が最後に取った行動は・・・麻酔を手に入れて男性を美容整形することでした。自分だけのものにするために、です。正直、こうやって書いているだけで怖い。
この曲、残念ながら(?)MVは無いのですが、あったら規制まっしぐらでしょうね。きっと。
私が思うに、この曲は嫉妬の最終形態を描いているものだと思います。
自分が全てを捧げると(勝手に)決めた男性が振り向いてくれないことからの苛立ち・・自分のものにしたいという独占欲。そうした感情がねじ曲がってこのような行動に出たのだと思います。
さすがに歌詞どおりにすると完全なる事件ですが、「誰しもが持つ可能性を秘めた感情」を煮詰めた曲であると思います。
Dolly「夕闇に溺れた白いバルーン」
Dolly「夕闇に溺れた白いバルーン」は2006年7月26日リリースのミニアルバム「シニカルクローゼット」に収録された楽曲です。同年10月10日リリースのオムニバスアルバム「Shock Edge 2006」にも収録されました。
曲調はキャッチーでハイカラを感じるハードロックと言ったところでしょうか。
歌詞は、男性視点で描かれた、高嶺の華への恋心です。これだけ聞くとあんまりヤバくはないように聞こえますが、実際のところは女の子を「盗撮」している曲です。
この曲、とても上手くできていると思います。歌詞がかなりストレートな表現を抑えたものになっていて、曲調も手伝ってそのヤバさを感じさせません。
ですが、よくよく聴いてみると高嶺の花のことを「甘えん坊の子猫」と呼んでいます。また、ストレートな表現を避けるべく、ビデオカメラ=冷たい箱、録画ボタン=積み木typeの●としています。
つまり、この曲では「声を掛けられない高嶺の花を遠くからビデオカメラで盗撮し、その映像を見て楽しんでいる男性」という変質的な愛情が歌われているのです。今まで紹介してきたような狂気性はあまりないものの、「薄気味悪さ」をありありと感じさせてくれる曲です。
ですが、情景をきれいな言葉で描くことによって、その気味悪さを最小限に抑えている・・まさに隠れ家的に歌詞がヤバイ曲と言えます。
DAMY「ままごと」
DAMY「ままごと」は2018年8月29日にリリースされたアルバム「自己中心的リミッター」に収録された楽曲です。
歌詞は・・男性視点で描かれる「押しつけの愛情」です。何度も何度も「私を求めて」という歌詞が出てきます。そして、それが伝わらないと「まだ愛したりない?」とさらに過激に女性に迫っていく様が恐怖感を誘います。
この曲の一番ヤバイところは、男性に理性がある事であると思います。理性がある上で、女性を縛り付けるような行為に及び、涙で崩れた顔を見るのが辛いと分かったところで「まだ愛したりない?」と続けます。そして、最後にはあなたは僕のものと言い切ります。
理性がある分、犯行的な香りがして歌詞がヤバイ曲と言えます。
V系の新たな扉を…
いかがでしたでしょうか。
惜しむらくは多くのバンドが解散していることですが、CDや動画は今でも残っていますので、ぜひ全曲聴いてみてください!(2020年7月現在活動中のバンドはシド、まみれた、ザアザア、DEZERT)
この記事を見て、V系の新たな扉を開ける方がいるととてもうれしく思います。
長文最後までお読みいただきありがとうございました。


コメント
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